エステサロン開業にあたり必要な届出や確認事項
エステサロンは、技術や知識さえあれば資格や免許がなくても経営できる「自由業」にあたります。
しかし、美容を提供するビジネスとして多くの人に利用されるため、開業する際には法律や衛生基準に基づく届出や手続きがあります。
ここでは、エステサロンを始めるために必要な届出や手続き、許認可に関して解説します。
1. 事業形態を決めるまず、エステサロンを開業するには、個人事業主として事業を始めるか、法人を設立するかを選択する必要があります。個人事業主として開業する場合と法人として開業する場合では、必要な届出や手続きが異なります。個人事業主の場合は、比較的簡単に始められますが、法人化すると信頼性が増し、今後の事業展開や税制面でのメリットもあります。
2. 免許・資格は不要エステサロンの施術内容によっては、美容師免許などの資格が不要です。例えば、フェイシャルエステやボディケアなどの施術は、免許や資格がなくても行うことができます。ただし、永久脱毛や高周波・レーザー機器を使用した医療的な施術を行う場合は、医師免許が必要です。医療行為に該当する施術を行う場合には、医師と連携するか、または医療機関の一部として運営するなどの方法が考えられます。
3. 税務署への「開業届」提出エステサロンを開業する際には、事業の開始日から1か月以内に税務署に「個人事業の開業・廃業等届出書」を提出する必要があります。これは、個人事業主として開業する場合も、法人として事業を始める場合も必要です。開業届を提出することで、税務上の処理が正式に行われ、事業所得に対する確定申告の義務が生じます。
個人事業主の場合
開業届の提出 | 個人事業主としてエステサロンを開業する場合、事業開始から1ヶ月以内に「個人事業の開業・廃業等届出書」を税務署に提出します。 |
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青色申告承認申請書 | 節税メリットのある青色申告を選ぶ場合、開業届と同時に「青色申告承認申請書」を税務署に提出する必要があります。これにより、損失の繰越控除や最大65万円の控除が受けられます。 |
法人の場合
法人設立登記 | 法人でエステサロンを開業する場合、法務局で法人設立登記を行います。登記が完了することで法人が正式に成立し、法人番号が付与されます。 |
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法人設立届出書 | 法人設立後、事業開始から1ヶ月以内に税務署に「法人設立届出書」を提出します。また、事業開始から2ヶ月以内に「青色申告の承認申請書」を提出することで、青色申告のメリットを享受できます。 |
都道府県・市区町村への届出 | 法人の場合、都道府県税事務所や市区町村の税務課にも法人設立の届出が必要です。これにより、法人住民税や法人事業税の対象となります。 |
4. 保健所への「施設の設置届」提出エステサロンを開業する際には、保健所への「施設の設置届」の提出が求められる場合があります。これは地域によって異なるため、各自治体の保健所で確認が必要です。一般的に、エステサロンでは消毒や衛生管理が厳しく求められるため、保健所からの指導に従って施設内の衛生基準を満たす必要があります。
施設の設置届に必要な書類例
施設の平面図、営業内容の詳細説明書、消毒や衛生管理の手順書など。
他にも、自治体ごとに異なる要求があることもあります。
5. 消防署への届出多くのエステサロンは、施術中にアロマやキャンドルを使うことがあります。この場合、消防法に基づいて防火管理の届出が必要になる場合があります。特に、店舗がビル内に入っている場合には、ビルの管理会社と相談し、消防設備の確認や避難経路の確保なども必要です。消防署への届出が求められる場合は、早めに手続きを行いましょう。
6. 各種保険の加入エステサロンでは、お客様の肌や体に直接触れるため、トラブルが発生するリスクも考えられます。そのため、損害賠償責任保険やPL(製造物責任)保険への加入を検討しましょう。これにより、万が一の事故やトラブルが起きた際に、迅速に対応することができ、経営者としてのリスクも軽減されます。
7. 著作権および商標登録の確認サロンのロゴや店舗名を商標登録することも考えましょう。また、使用するメニュー表や看板、宣伝物のデザインが他者の著作権を侵害していないか確認が必要です。特に、他店舗のロゴやデザインを参考にする場合は、慎重に取り扱う必要があります。商標登録に関しては、特許庁や商標専門の代理人(弁理士)に相談するとスムーズです。
8. 周辺環境の確認と近隣住民への配慮エステサロンの立地選びも大切です。周辺環境や近隣住民への配慮も必要です。特にマンションの一室でサロンを開く場合、住居専用区域では営業活動が制限されることがあります。あらかじめマンションの管理規約を確認し、営業可能かどうか調べるようにしましょう。また、騒音や匂いが発生する場合は、周囲に迷惑をかけないよう配慮する必要があります。
9. インターネット販売やオンライン予約システムの導入エステサロンの集客には、インターネットを活用するのが効果的です。ホームページやSNSを活用した集客や宣伝活動を行うことで、新規顧客の獲得がしやすくなります。さらに、オンライン予約システムを導入することで、お客様が簡単に予約できるようになり、業務の効率化も図れます。特にオンライン決済システムを導入する場合、適切なセキュリティ対策も必要です。
10. その他の届出や手続きスタッフを雇用する場合、労働基準監督署への届出や労働条件通知書の作成が必要です。就業規則の整備、社会保険の加入、労災保険など、従業員の雇用に関わる手続きも忘れずに行いましょう。
まとめエステサロンの開業には、様々な届出と手続きが必要です。計画的に進めるためには、各種手続きの期限や必要書類を確認し、スムーズな開業を目指しましょう。
エステサロンは、お客様の健康や美に直接関わるビジネスです。お客様に安心して利用してもらうためにも法令を遵守し、安全に利用できる環境づくりが成功への第一歩です。
※この記事の内容は、執筆時点での一般的な情報に基づいていますが、制度や条件は変更される可能性があります。最新の情報を必ずご確認ください。
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